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夏の終わりに

第3回 2013年08月
上海春澤健康諮詢有限公司主任医師・上海春澤中医クリニック院長 葉 红(Dr. Ye Hong)

立秋が過ぎたのに、まだまだ暑くて、40度も超える日もあり百年に一回の猛暑ですね。
新聞やテレビ、特に最近流行ってきた微博、微信の中に、秋の乾燥防止の養生注意が多く見られるようになってきました。

確かに中国では旧暦の7月・8月・9月は秋という季節で、新暦では8月の立秋が過ぎると秋が始まるイメージですが、中国は国土が広いので、北と南では大きく異なります。一番北の黒龍江省は既に秋に入りましたが、南の上海では8月末になっても、まだ残暑が続き、乾燥した涼しい秋風は9月末でしょう!

さて、この8月上旬から9月の末まで(旧暦だと立秋から秋分)約2ヶ月の間、中医では“長夏”と読んでいます。また、“長夏応脾而変化”という説があります。言い換えれば、夏の後半は気温が暑くて、湿気が強い。人間の消化機能は低下し、五臓六腑の脾に最も障害を起こしやすいので、注意しなければならない時季です。蒸し暑い中ではどうしても冷たい物を飲んだり食べたり、また冷房が効き過ぎることも多く、食欲がなくなり、時々下痢したり或いは下痢が続き、無気力などの症状が多かれ少なかれ発生してしまいます。

中国ではスイカが安くて美味しいため、夏に最も好まれる果物ですが、中医の視点からみれば、スイカは要注意です。スイカは寒冷の性質を持ち、漢方の中でも有名な薬“白虎湯”と例えられています。食べ過ぎると胃腸を冷やしてしまいます。また、夏の“緑豆湯”や“王老吉”涼茶なども体に良いと勧められるのですが、スイカと同じ、胃腸が弱い人や陽虚の人には要注意です。

ここまで書くと恐らく「じゃあ、食べて良いかどうか、どう判断すれば良いか分らない」と言われそうなので、簡単な判断方法をご紹介します。それは、自分の舌を見ることです。
まず、色で判断します。濃い赤なのか薄いピンクなのか?濃い赤色の人はスイカや涼茶などで体を冷やしても良いですが、薄ピンク色の人は避けた方が良いです。
もう一つは、舌の上の苔を見ることです。かすかに白く覆われた苔は問題ありませんが、真っ白や黄色の厚い苔がある人は胃腸に問題があり、避けた方が良いです。
さらに、食べ物の注意だけではなく、早めに中医医者に相談した方が良さそうです。

以上のように、夏の終わり頃の健康管理は非常に重要です。その一番のポイントは食生活のコントロールです。規則正しく定時に食事を取ること、栄養のバランスを取ること、食後の散歩などの軽い運動をすること。
この三つのことを常に心がけ、残暑を乗り切りましょう!

上海春澤健康諮詢有限公司主任医師・上海春澤中医クリニック院長 葉 红(Dr. Ye Hong)上海春澤健康諮詢有限公司主任医師・上海春澤中医クリニック院長
葉 红(Dr. Ye Hong)

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