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ステレオサウンド

第13回 2011年4月

「ステレオサウンド」通称「ステサン」
ステレオサウンド(Stereo Sound)社が年に四回発行する
日本を、いや世界を代表するオーディオ専門誌がある。
昭和41年発行だから、私と同じ年齢である。
中学生の頃、家に数冊あった。それを見たのが最初と思う。
多分見ただけで読んでいない。
その後、始めて自分で買ったのが浪人時代で、
第88号と思う。表紙がスチューダーのプレーヤーだった。
自分で買って読んでみると面白い。機器の値段は高くて買えないのに面白いのだ。
音を聴くことはできないが、聴いた気になる。
評論する先生の文章が巧みなのだろう。
ハードがステサンならソフトはレコ芸だろう。
「レコード芸術」通称「レコ芸」だ。
音楽の友社発行で毎月売り出されるクラシック音楽のレコードの月間評論雑誌だ。
高校時代から読み始めたが新譜視聴記が中心で楽しい。
レコードは買えないが、これを買って視聴記事を読むと聴いた気になる。
ステサンもレコ芸も「そのもの」が買えないから、視聴記事を読んで想像するわけだ。
実際には音はない。読んで聴くのである。
もちろん読者が何を選んだらいいのか、専門家の意見を参考にするのが本来の趣旨だと思うが、私の場合、そうではない。

さてステサンに話を戻す。
季刊であるステサンの表紙に採用される製品は当たり前だが年に四機種のみだ。
実は、私が勤めている会社の商品は結構表紙になっている。
1985年夏号である第75号にLHH2000(Philips brand) 第108号Original Nautilus(B&W) 第116号Project-T1(Marantz brand)というように、銘記ばかりだ。
また、年末号ではその年の優秀な機種を選び、
すばらしい写真とコメントを添えて巻頭企画として大々的に発表する。
時代時代で呼び名は変わるが、その年のベストテンのようなものだ。
更に一等賞には特別金賞やグランプリなどの称号が与えられる。
入社した当時は自社製品が表紙や年間優秀機器に載っているだけで単純にうれしかった。
年間優秀機器の例としてはPM15(Marantz) LHH700(Philips)Silversignture(B&W)などだ。
集計したことはないが、表紙と違ってかなりの数になると思う。
この年間優秀機器はステレオサウンドの評論家の先生方が議論して選ぶのだ。

入社した当時、憧れの先生方にイベント等でお会いできた時は緊張したものだ。
その先生の中でも最も尊敬している先生に会って話をすることができた。
2004年の12月初旬に行われた広州ショーだった。
先生は広州ショーではなく、
B&WのN800シリーズ発表会で広州に来ていたと思う。
先生は初めての中国と言っていた。
マランツの商品企画部のB&W担当責任者がアテンドしていた。
夕食後、ワインを飲みに行こうとなり、紹介された私は感激した。
広州滞在中の数日間、先生は、気のしれた仲間と数人で食事や飲みに行かれた。
そのなかに混ぜてもらった私は運がいいと思った。
日本にいたら、評論化対策の仕事をしている人間以外、こんなチャンスはない。
それに、今回は完全にプライベートだ。メーカーと評論家との利害関係もない。
先生は、たくさんの私的な話をきさくにされた。毎日深夜まで。
私は、昼間の広州ショーの仕事の疲れなど全く気にもならなかった。
2004年11月に赴任したばかりで右も左もわからない、
言葉もできない日本人駐在員のスタートはここから始まったのだ。

上海電音馬蘭士貿易有限公司 桑原 純上海電音馬蘭士貿易有限公司 桑原 純
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