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趣味再開

第9回 2009年6月

先月のある日の深夜、 突然みぞおちの辺りが痛み始めた。
以前に医者から処方してもらった強い痛み止めを飲んだが、まったく効果がなく痛みはひどくなるばかり。
ようやく朝になり行きつけの病院にたどりつく。
欧米人の内科の女医に見てもらう。
見立てははっきりしないが、外科の先生を呼ぶので待てと言う。
この間も痛みはひどくなる一方。
耐えなれないくらいひどくなりこちらからの要求で痛み止め入りの点滴を受けるもまったく効果なし。
お昼近く外科の先生がようやく到着し下腹部を押す。
鋭い痛みが走る。
先生いわく「急性盲腸炎です。今すぐ手術しないと大変なことになります」とのこと。
救急車を呼んだが来ない。しょうがないのでタクシーで病院まで行く。
私にとって初めての手術と入院。
あれは小学校のころと思う。友達から盲腸の話しを聞き「自分だけは盲腸にだけはなりたくない。そしてならないだろう」と不思議に自信満々に思っていたことを思い出す。
それが43歳にして盲腸炎で手術。それも中国で。人生とはこんなものか?とさすがに思う。「全身麻酔と部分麻酔がある。自分で選べ。」麻酔医が質問する。
部分麻酔は背骨に太い注射をするイメージがあり聞くとやはりそう。
「全身麻酔は安全か?」
「この病院では、年間二万人以上に全身麻酔をしていて一人たりとも死んでない」
痛くない全身麻酔を選ぶ。
こうなると手術を早くしてさっさと痛みを取って欲しいと腹が決まる。
手術室の用意が出来て手術室まで運ばれる。
たくさんの手術室が見えてすべての部屋が手術中との表示。
手術室の中は冷房が効いており、無影灯だけが視界に入る。
点滴用の針に麻酔をつなぐ。
これで楽になれると思ったら既に手術は終わっていた。
この間不思議に夢は見てない。

入院している間いろいろなことを考えた。
いや考えることが出来たといったほうがいいのかもしれない。
「好きな趣味は遠慮せずに出来るときにやろう。今やらなければいつまでも出来ない」
「中国にいる間、こうなったら思いっきりAudioをやる」
という結論に達した。
それもなぜか老後の心配や子供の教育の心配などのいわゆる雑念がなくなったのか盲腸炎が思考パターンを変えたのか非常にスムースに結論が出た。
いわゆる考えすぎて何も出来ないのがもっともつまらないのだと。

今中国で購入したB&W 803D ELAC243LTD二組のスピーカーそして球のアンプSPARK300Bなどが納戸にある。
まずは、これらを書斎で鳴らしてみよう。
幸いなことにその他必要な部品はマーケットで入手できる。
それにしてもだ。
麻酔から醒めて意識が戻ったときのあの安堵感は一生忘れられないだろうと思う。

上海電音馬蘭士貿易有限公司 桑原 純上海電音馬蘭士貿易有限公司 桑原 純
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