SBFの活動報告

Shanghai Business Forum
Active Report

2014年08月 上海ビジネスフォーラム活動報告

開催概要

テーマ 二千年歴史の知恵 薬食同源(日本語は医食同源に進化)
日時 8月23日 15:30~17:30
幹事 叶 家胤さん(上海誠鋭実業有限公司)
講師 葉 紅先生(上海春澤中医クリニック)
開催場所 上海春澤中医クリニック 会議室
上海市淮海中路622弄7号社科院内御花園110室
出席 24名

全体概要

上海ビジネスフォーラム勉強会イメージ

「漢方は病気を診ると同時に人を診る」
自然の四季変化とあわせ、“天人合一”の理論を重視します。薬は自然の植物、鉱物、動物から取り入れ、この中で最もよく使われるのは食材からの薬です。季節によって、取り入れる食べ物が変わってきます。これらの食べ物は60種類以上が薬辞書に記載されています。その中のいくつかをご紹介いただきました。
なんと、その代表的な食材を、先生自らご自宅で調理いただき、試食させていただきました。
季節の旬の食べ物を味わいながら、薬食同源のコツを学ぶというラッキーな企画でした。
このコツを覚えれば、誰でも自分の体にあうものを選び、食べながら元気を取り戻し、健康かつ美味しい食生活を実現できそうです。 頑張りましょう。

薬食同源試食会

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葉先生自らがお宅で作られた手料理をいくつか試食させていただきました。

  • ヘチマの煮物
  • 小豆とハトムギとゆりのスープ
  • 蓮子とナツメの和え物
  • ゴマクルミ などなど

これらの料理はすべて漢方だとお薬にもなります。体に不足しているものを補うお薬ということです。また、必ず火を通して食べるとよいそうです。
どのお料理も、とてもあっさりとした味付けで食べやすい!そして身体にも美容にも良いと言われるお料理の数々でした。これなら毎日食べたいなー。

主な講演内容

1、薬が何故必要か?

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そもそも漢方では、「陰」と「陽」、「実」と「虚」のバランスをとるという考え方が基本にあります。足りないものは補い、多すぎるものは削ってバランスを調整します。

  • 気・・・エネルギーにあたるもの
  • 血・・・体に栄養を与えるもの
  • 水・・・水分にあたるもの

この3つのものがうまく循環していると健康とされていますが、このどれかが不足したり、過剰にあったりすると体調が崩れます。
このバランスを取るために、薬が必要になるということです。

2、食べ物からの薬

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実は、毎日のように食べるお米も漢方の薬のひとつです。実際に、胃腸の働きを良くするために調合する場合があります。
とにかく、その気になって調べれば身の回りにはたくさんあります。それらを上手に美味しく食べて健康で楽しい人生を送りましょう。
例えば・・・と多くの事例を挙げていただきました。

☆解表薬(風邪)を治す食材は?

  • 「風寒」寒気が強い時に使う・・・しょうが、ネギ、シソ
  • 「風熱」熱が出たときに使う・・・ごぼう、菊の花

☆清熱解毒薬・・・すいかの皮(昔は果物屋に風邪の証明書を持って行くと優先的に売ってくれた)、どくだみ、金銀花、緑豆

☆潤腸通便薬・・・ごま、はちみつ、クルミ

☆清熱利湿薬・・・ハトムギ、とうがんの皮、あずき、とうもろこしのヒゲ(利尿気尿が高い)

  • 温中薬・・・ヘチマ(経絡の詰まった痛みをとる)、胡椒(胃腸を温める)、フェンネル、八角
  • 理気薬(エネルギーがうまく循環してないときに食べるといい)・・・みかんの皮(咳でタンがよくでるときに使う)、干し柿、たち豆、どうず、バラの花
  • 止血・・・レンコン(咳で出血するときにも効く)、よもぎ(冷え性の人にはお灸としても)
  • 消導薬(消化を良くする薬)・・・サンザシ(消化を良くし、血液をサラサラにする)
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☆清化熱痰薬(正常な水がうまく循環してないとき)・・・海藻、クログワイ、昆布

  • 止咳平喘薬・・・杏仁(アーモンド)

☆養心安神薬(精神安定の効果がある)・・・小麦、くり、龍丸、なつめ、ゆりの根

☆補虚薬(気を補給)・・・山芋(エネルギーが不足したときに食べる)、ナツメ、インゲン豆

  • 血を補給・・・桑の実(桑は葉っぱから根っこまでお薬として使われる)、ゆりの根、枸杞
  • 水を補給(高血圧の時に使う事が多い)・・・スッポンの骨、亀の骨(いずれも高級薬)

☆収ケン薬・・・梅(黒梅)、蓮の実(便秘の人は食べない)、銀杏

  • 駆虫薬・・・にんにく(殺虫、解毒、盲腸になったときなど)、かぼちゃの種
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☆食べ物は、四気、五味 として説明されます。
四気・・・寒 熱 温 冷

  • 寒冷、ほてり、熱をさます
  • 温熱、体をあたためて寒気をけす

五味

  • 辛・・・発散、循環を良くする
  • 甘・・・エネルギーを補給する
  • 酸・・・はやい循環を止める
  • 苦・・・むくみをとる、 外に出す
  • しょっぱい・・・体の中のしこり、筋腫の治療に使う

3.美味しい食べ物を薬としてつかう(食べ合わせなど)

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美味しい食材は、薬としても使える料理が多いですよ。特に冬の鍋物では。

  • 風邪になったら・・・陳皮(干したみかんの皮)+なつめ+しょうが →生姜湯にする
  • 美肌には・・・ハトムギとあずきのスープ(ハトムギは8時間くらい水に漬けると良い)
  • 疲れたとき、落ち込むとき・・・ナツメと蓮の実を甘く煮たものがよい
  • 高脂血症・・・サンザシのお茶を飲みましょう。

まとめ

葉先生は、昨年末に続けての講演でした。相変わらずお医者です(当たり前ですが)薬食同源(医食同源)を自ら実践されたうえでのお話には説得力があります。
しかも美味しいです。漢方は奥が深いですよ。

初参加者紹介

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  • 中川 美保子さん(上海有禧广告有限公司)
  • 齋藤 正重さん(上海電音馬蘭士電子有限公司)久しぶりのご参加
  • 何 雪敏さん(上海大谭梦贸易有限公司))
  • 何 瑞泓さん(上海大谭梦贸易有限公司)
  • 周 莎莎さん(上海大谭梦贸易有限公司)
  • 易 清さん(上海大谭梦贸易有限公司)
  • 邹 依娜さん
  • 冀 珈冉さん

実行委員からの報告・・・叶 家胤さん

  • 9月例会:普陀山旅行
  • 10月例会:蘇州のモデル工場見学会
  • 11月例会:幹事を募集中
  • 12月年末会:佐藤忠幸氏の講演

食事会

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時間:18時~20時00分
出席:11名
会費:250~300元/人(お酒の量で調整しました)
会場:伊莎贝尔 长乐路139-19 2F(上海春澤中医クリニック近く)

漢方のお話と試食の後は、中味も雰囲気もガラリと変えて、有名レストランでイタリアンを楽しみました。さすがに都心はよいお店がたくさんあります。
普段ですと紹興酒や日本酒がボンボン開くSBFですが、さすがイタリアン!ワインで乾杯のオンパレードです。
豪華で楽しい一晩でした。