SBFの活動報告

Shanghai Business Forum
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2009年12月 年末会

開催概要

日時 12月5日(土曜日)
勉強会・総会:14時00分(開場13時30分)~17時45分
食事会:18時30分(開場18時00分)~21時00分
開催場所 レストラン Y's table
上海市浦東新区世紀大道100号 上海環球金融中心地下2階
内容
  1. 勉強会
    講演者:佐藤 忠幸  佐藤中国経営研究所 代表
    テーマ:~事例で見る~  中国で成功した企業、失敗した企業
  2. 総会
    年度活動報告報告者:杉川 英哲 上海霓索人力資源服務有限公司 総経理
幹事 実行委員が下記を分担
総合司会:叶 家胤(SBF実行委員・上海誠鋭実業有限公司)
勉強会講師:佐藤 忠幸(SBF実行委員・佐藤中国経営研究所)
総会報告:杉川 英哲(SBF実行委員・上海霓索人力資源服務有限公司)
忘年会司会:東 誠(SBF実行委員・上海坦思計算機系統有限公司)
全体写真撮影:内山 博文 (SBF実行委員・上海湘南実業有限公司)
受付 多田美希さん、菊池孝子さん、小玉加奈子さん、秋山賀世子さん (全員、忘年会受付も兼務)
出席 勉強会・総会:76名
食事会:107名(内、子供6名)

まとめ

年末会

2007年、2008年と旧森ビル(HSBCビル)サントリーレストランにて行った年末会は、同レストラン閉店に伴い、新森ビルに移してY’s tableさんの絶大なるご協力をいただき、盛大に行われました。
激動の2009年の最後の勉強会は、それにふさわしく、「中国で成功した企業、失敗した企業」と題して、豊富な事例を基に勉強しました。

年末総会は、例年どおりSBFの1年間の活動を振り返り、同時に兄弟フォーラムの東京SBFと蘇州SBFからの報告もいただきました。

詳しくは、下記をご覧ください。

勉強会の詳細内容

テーマ 「~事例で見る~  中国で成功した企業、失敗した企業」

1、 中国での企業経営成功事例

年末会「中国で企業経営に成功した事例は、日本でも当然のことを、当然のごとく実行した企業のみ」という、佐藤氏の説明が印象的です。

【事例1】特殊な装置をオーナー自ら持込み、立ち上げた企業。

  • 日本ではジリ貧の業種であるが、中国ではこれから発展するであろうと中国進出を決意した
  • 現地法人を作っても経営者として派遣する適任者が不在のため、オーナーが自ら総経理として赴任した
  • 親会社は専務に委任し、社長は時々帰国してチェックするのみとした
  • 中国に進出しても経営方針は日本と同じ、社員への接し方も同じ
  • 中国としては特殊であるかもしれないが、M社長の人格・人徳を信頼し尊敬する者ばかり、工場移転をしても全員がついてきてくれ、5人は創業以来の仲間

【事例2】現地法人に徹底的に任せて成功 蘇州光栄電子工業有限公司「グローリー(株)」の例

年末会<成功要因>

(1)商品戦略

  • 親会社の製品開発力および製品の信頼度が高い
  • 2011年には連結売上の30%を日本以外の売上とする、現地で販売するものは現地で生産する、と方針決定
  • メインターゲットを、オリンピックおよび万博を控えた中国市場とした

(2)現地法人の位置づけと経営者

  • 親会社は、中国現地法人の経営は中国に任すという方針に徹する
  • 派遣した現地責任者を信頼し、任せた
  • 任せられる責任者を選抜して、派遣し権限を委譲した
  • 派遣された経営者(能瀬信幸総経理)は、その期待に応えるべく学習をした

(3)理念の確立と人を大切にする姿勢

  • 年末会企業理念を確立し、社員と共有化に努力した・・・企業理念、経営理念、ビジョン、企業行動指針、社員行動指針を策定、行動アセスメント実施
  • 企業理念に合わせ、人事制度を構築した・・社員行動指針を策定後、等級制度、報酬制度、業績管理制度を構築
  • 人を大切にし、社員教育を熱心に行った

(4)品質向上、能率向上への追及

  • ISO認証・・・その精神を実践
  • 5S運動の強化・・・2007年より行っていたが、より強化するため2008年に半年かけて学習をした
  • 生産性向上運動の展開・・・2009年に行った幹部研修により一層熱心に行うようになった

その他、豊富な写真を基に解説。

【事例3】現地販売に徹して成功

現地販売・現地調達に徹し、現地法人に主体性を持たせた会社。  省略

2、 中国での企業経営失敗事例

年末会佐藤氏が冒頭に話した「中国での企業経営は、こうすれば失敗するという事例は、成功事例よりもはるかに多い」という言葉には、何故か皆さん納得。

【事例1】曖昧土地売買契約にまつわる事例

中国人株主に交渉を任せた結果、曖昧契約により、工業団地土地分譲における農民補償費を払わされた。

【事例2】人事管理を放任して、ストライキおよび罰金を取られた事例

人事管理を放任し、労使交渉の無知によりストライキにまで発展し、仲裁した当局より想定外の罰金を取られた。

【事例3】一方的な人事制度改定と下手な労使交渉による紛争となった事例

突然起きた労働条件改善要求に対する会社側の甘い姿勢により、交渉が長引きストライキが長期化した。

【事例4】関税率表適用間違いによる遡り課税

部品輸入に関して、それの関税率表(HSコード)適用を間違えて関税金額を遡り追徴された。

年末会【事例5】香港子会社に中国経営を任せて脱税事件

新設会社を、香港にある子会社に財務管理を任せたが、税務査察により、香港親会社との取引が脱税と判断され追徴課税と罰金を取られた。

【事例6】工業団地偽情報による撤退事件

工業団地誘致局からの偽情報に基づき、会社設立したが政府当局に認められず撤退を余儀なくされた。

【事例7】契約書の日文と中文の違いによる事件

中国企業との合弁契約をしたが中文と日文の2つの契約書を作成し、翻訳の問題から重要な問題が残った。

【事例8】中途採用給与問題による騒動

中国に日本型給与体系を持ち込んで、採用困難を招き、しかも人事権が子会社にないことが招いた騒動。

【事例9】あいまいな労働契約による紛争

入社時に約束した給与が、手取り給与なのか総支給額なのか労使で解釈が異なり、本採用時に紛争となった。

年末会【事例10】人事・財務を放任して会社を悪の棲家にされた事例

総経理が、人事・財務に疎いことから中国人副総経理にその全てを任せてしまい、結果的に副総経理の不正を助長させ、会社が不正の棲家になった。総経理が真のボス(老板)でないことが生んだ悲劇。

【事例11】日本人だけによる企業改革反発事例

企業改革の手法に失敗し、中国人幹部に一斉離反・退職され、大赤字を招いた。

【事例12】税務処理を怠り脱税とされた事例

駐在員事務所から現地法人に切り替えたが、法人としての財務および税務処理を怠ったため脱税容疑で摘発された。

【事例13】中国人総経理に経営を放任して不正を働かれた事例

総経理適任者を派遣しないのにも関らず、監査を好い加減にしたため大きな不正をされた。

【事例14】能率向上による残業削減からのストライキ事例

残業の多い会社が、急に合理化をはかり、残業時間を減らしたところ賃金ダウンと労働強化だとストライキをされた。

年末会【事例15】経営不適格者に経営させて倒産、しかも訴えられた事例

日本語学校を中国に作り、経営は素人の大学教授に経営させて大損失を招き、会社清算も下手なため訴えられた。

【失敗事例の共通点】

(1)素人に重要ポイントを任せて失敗

  • 入社したときから犯罪者はいない。
  • 犯罪者を産んだのは経営者の責任だ!

(2)財務・人事を中国人に放任して失敗

中国人にする理由は?

  1. 日本人には、中国の財務・人事は分からないから・・・・中国人でも分かる人は少ない。
  2. 中国人は政府に強いから・・・政府に何を期待するの?
    ◇裏ルート、裏金でやったことのツケは大きいよ。
    ◇王道を行け!

【まとめ】

経営者が、経営の3要素(ヒト・モノ・カネ)の内2つも放棄したら経営放棄と同じだ。
経営者は逃げるな!勉強せよ!

年末総会の詳細内容

杉川英哲さん杉川氏の、誠実なそれでいてユーモアあふれる司会で、2008年の年末会から2009年11月例会までのSBF活動状況を紹介していただきました。各幹事の写真とご本人の紹介があり、幹事のご挨拶もいただきました。各幹事さんは、やはり(?)それぞれ個性あふれる感想と決意表明(?)がありました。

ここで使われた豊富な写真は、全て内山委員の傑作ぞろい。参加者および幹事さんの普段見られない一面を見せていただき、参加者の爆笑をたびたび呼びました。

蘇州SBF活動状況報告

能瀬信幸さん蘇州SBF活動状況の報告は、実行委員の能瀬信幸さん。
第一部勉強会で、成功事例として紹介された蘇州光栄電子工業の総経理です。

3年目の活動に入り、例会では毎回30名前後の参加者を集め、活発に活動されている内容をご紹介いただきました。

東京SBF活動状況報告

中山勝巳さん東京SBF活動状況の報告は、事務局の中山勝巳さん。
我々のホームページを作成してくださっている方です。

ここも、3年目の活動であり、やはり、定着化しつつある雰囲気を紹介いただきました。
相変わらず中国への関心は深く、ホームページから東京SBFの存在を知り、入会される方も増えてきたそうです。

第二部 忘年会

忘年会Y's tableさんの大サービスで、名物料理の各コーナーを開放していただき美味しい各種料理が食べ放題、なおかつ、ワインをはじめとした大半のドリンクが飲み放題とあって、大感激・大満足でした。
東さんの軽妙な司会で始まりましたが、SBFらしく司会者をほっといた、老若男女ならびに日中の活発なる交流が続きました。
新たな交流の連鎖もできたようで、新年の再会を約していました。また、不況もがんばり抜いて克服しようという相互激励の輪が随所に出来上がりました。
あっという間に2時間半が過ぎ、長老の多気史孝さんの手締めでお開きとなりました。

なお、会場の随所にある大型ディスプレーも活用させていただき、1年間の活動状況と会員各位のユーモアあふれるスナップ写真を流していただきました。もちろん、内山カメラマンによる傑作・迷作(?)写真と軽妙な編集で話題に事欠きませんでした。
内山さん、毎年ありがとうございます。

忘年会最後に、絶大なるご協力をいただいたY's tableさん、本当にありがとうございました。
最後の最後に、受付を担当して下さった 多田美希(東京SBF)さん、菊池孝子さん、小玉加奈子さん、嵐 えりかさん、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。